就活生と水ロトム

自動車運転してる時に何か思い浮かんだ根拠のない論



さて、今回は就職活動とポケモン構築を比較考察します。
理由は、ポケモンにおける構築と会社というものが広く見て同じ要因で成り立っていると思ったからです。


そして考察する上で白羽の矢が立ったのが水ロトムです。



まず、水ロトムとはどのようなポケモンか。
こいつは恐らく、補完的に構築に入ってくるポケモンであって主役ではないと考えている人も多いのではないでしょう。
実際、僕自身の水ロトムに対する認識はそのようなものです。


そして補完として入ってくるポケモンに求められるものは何か。
これは「確実な遂行能力」であると考えます。
トノグドラを主役とした雨パでグドラがドロポンを外して負けるのと、補完枠として入ってきた水ロトムが遂行対象にドロポンを外して負けるのとでは意味が全く異なります。


当然ですね、補完として入ってきたということは水ロトムには何かしらの遂行するべき「明確な」役割があるはずであり、エースアタッカーとしてつまり構築のコンセプトとも言える「広義的な」役割があるキングドラとの間には、ハイドロポンプという同じ技を例にとってもその技に求められるものは異なるものである、と僕は考えています。


さて、これと就職活動とどのような関係があるのか?
僕は就職活動はまさに己を水ロトムと同じ、会社における補完的な立場にいるものだと認識しています。
キングドラは僕ではありません、会社の上層部や現場主任です。
もちろん将来的に水ロトムの枠がキングドラに変化するように、己の立場も補完的なものから格上げされることもあるでしょう。
しかし今はエースではないのです。
将来的には「ハイドロポンプ」を撃つことができる機会も得られるでしょう、しかし、今求められている技は「ハイドロポンプ」ではないのです。


そして僕は、水ロトムほど補完的で且つ補完枠として採用したくないポケモンを知りません。
というのも、先に述べたように「ハイドロポンプ」という外す技が、唯一の実用的な水技であるからです。
補完として採用したからにはこちら側の不確定要素はできるだけ取り除いておきたいのです。
「波乗り」を覚えるのならば恐らく積極的な採用に踏み切っていたでしょう。
ロトムの「ハイドロポンプ」が弱いのではありません。
ハイドロポンプ」しかできない水ロトムが弱いのです。


これを就活生に置き換えるとどうなるのか?
会社には僕たち就活生に何かしらの役割を期待しています。
もちろん広く言えば、会社に利益をもたらす何かしらの役割でしょう。
そこで僕たちが水ロトムみたいに不確定なものを内包していたらどうでしょう?
というより、求めるものに対する僕たちの遂行能力が不確定なものでしかなかったらどうでしょう?


僕なら採用したくありません。
会社は構築です。
構築の中にも様々な役割があり、僕たちはその中の1つとして採用したいかどうかを試されているのです。
それなのに、僕たちが命中安定の「波乗り」をできず、当たるかどうかも分からない、肝心な所で外す「ハイドロポンプ」しかできなかったら、そりゃ採用を躊躇するよね、と思います。


よく就職活動をしていて言われるのが、「再現性」です。
学生時代に成し遂げたこと、その中で己が果たした役割。
それを会社でも再現できるのかを見られている、ということですね。
ロトムには再現性がありません。
それがどういうことなのかは、水ロトムを使う人ならば分かると思うのでここでは割愛させて頂きます。
そして、再現性がない水ロトムを僕は構築に迎え入れたくありません。
多分、会社も就活生に対して同じことを考えているのではないでしょうか。


会社に伝えるべきは机上のスペックだけではありません。
自分に何ができるのか、自分は会社においてどのような役割を持ち遂行できるのか、その根拠となる再現性は確実なものなのか。
ここまで伝えられて初めて、会社も採用するかどうか考えるのではないでしょうか。


貴方が構築における補完枠にあるポケモンを採用する時、それまでにどのようなステップを踏みますか?
それを見つめ直して、そのステップを自分も会社に踏まされているのだと自覚したうえで、何をアピールしたら良いのか考えてみるのも良いのではないでしょうか?





ここまで書いて気づいてんだけどさ



僕、内定1つも貰ってないv^p^v